過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

水もちの悪い田んぼには、つねに川の水を引き続ける

20年放置された耕作放棄地を蘇らせている。草を刈ってトラクターで耕す。いちばんの心配は、水保ちだ。放置された田んぼだと、モグラなどが穴をあけていて、そこから水が漏れてしまう。あるいは畦が脆弱だと、漏れていく。

田んぼに水がいつも張られていれば、雑草は生えてこない。しかし、水保ちがわるいと土が露出する。すると雑草が勢いよく伸びてくる。稲が雑草に負けてしまうのだ。

だから、水もちの悪い田んぼには、つねに川の水を引き続けることになる。そして水は漏れつづける。そうなると、水温はいつも低いので、稲は成長しない。とくにこの山里は、とっても冷たい清流がながれてくるので、稲は低音障害を起こしてしまう。なので、水保ちのいい田んぼにしないと、致命的なのだ。

そこが心配で、昨日の激しい雨の後の田んぼを見にいった。すると、ちゃんと水もちがよさそうな田んぼになっていた。やや安心。一部、深水のところがある。ここまで深いと稲を植えても、稲は呼吸できない。ので、ここは、マコモか蓮でも植えることにしよう。