過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

農作業を通して、仲間と力をあわせるということ

農地は、田んぼが4反(4,000平米)、畑は2反(4,000平米)、山の中腹には10年もの、100本のブルーベリー園。みんなタダ同然で貸してもらえた。コメと大豆果樹をつくる。ときには、小屋を作り炭焼きもする。だが、わがやの敷地、6,000平米は、ほとんど放置状態。

仲間は6名が中核。あとはスポット的に、手伝ってくれる人が10名くらい。それぞれが仕事をかかえ、そろって日を同じくしては作業するのは難しい。

段取りをするのがぼくの役目。いつも未知のことに挑戦するので、経験も知識もない。やり方がよくわからない。この先どうなるのか、見えてこない。そして、仲間もみんな素人。わかってないひとが、わかってないひとを率いているわけだ。だから、現場での実践智を磨くことになる。実験と創意工夫の連続。まあ、これが楽しい。

そもそもぼくはチームプレーが苦手。スポーツでも、団体競技は全くダメ。人の動きがわからない。ながくひとり暮らしだったので、自分本位のクセが付いている。サラリーマンは、25年前にやめたし(12年もよく続いたものだ)、あとはフリーランスで著述業と編集でやってきた。

性格がアバウトだし、飽きやすい、思いつきで動く。ついてきてくれるひとは、きっと迷惑してる。ただまあ、せめて、いろいろな情報をキャッチしては、そこに飛び込んでいく。企画が大好き。一応カタチにしていく。初対面でも、ずかずかと訪ねては、なんとか協力をとりつけてくる。そのあたりで、なんとかつなげてこられたのかも。西洋占星術でいうと、「双子座」なので、コミュニケーション能力は発揮しやすい。そのかわり、ひとの感情に対して、驚くほど無関心、気付きが悪い。そこは大きなネック。

ということで、ぼくと一緒に力を合わせてくださる方は、苦労されているかと思う。みなさんに申し訳ないけど、農作業を通して、仲間と力をあわせるということは、ぼくの人生にとっては、大きな課題になる。そうして、春野の美しい田園にめぐまれ、よき仲間に恵まれ、米作りができる。またとないありがたい機会。まことにありがたいこと。