過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

今年も大豆を作る

昨年は大豆は200キロ取れた。完全無農薬・無化学肥料である。栽培は難しくない。種を蒔いて鳩避けのテグスを貼って、時々草取りと土寄せをすれば実る。手間がかかるのは、収穫と脱穀だった。仲間で行う作業としては、耕耘に2日、種まきに2日、天日干しに2日(干す期間は半月くらい)、脱穀に5日。

たくさんできた。4人で分けたので、ひとり50キロ。売るわけでもないので、もてあます。国産大豆は高いので、キロ千円以上で販売される。売るためには選別の手間がかかる。くず豆と良質のものと分けるのは、たいへんな手間だ。ぼくには無理。だから、無選別のでよければキロ500円でいいよというと、買ってくれる方もいる。

今年もつくる。たくさんつくる。そんなにつくってどうするの、と思うけど、味噌にするのがいちばん。味噌にするなら、豆を選別しなくてもそのまま使える。国産で無添加の味噌は貴重だ。とても高い。おみやげに持参したら喜ばれる。なにしろ市販のものは、遺伝子組み換え、除草剤がふんだんにかけられて育ったものが多い。アマゾン流域では、広大な大豆農園があり、セスナ機で除草剤をかけている。その除草剤に負けない品種が遺伝子操作されているのだ。アブないこと、この上なし。

昨日は、豆乳をつくってみた。大豆をミキサーですり潰して煮込んでサラシで濾過する。たくさんのおからができる。こちらは冷凍して、おからハンバーグなどに使う。自家製の豆乳のおいしいこと、おいしいこと。栄養分もたくさん。健康に良いこと、まちがいなし。これにニガリを混ぜれば、かんたんに豆腐ができる。作りたての豆腐が、これまた美味しい。ということで、今年もたくさん大豆を作ることにする。