過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

ランが毎朝、無駄吠えをする

ランが毎朝、無駄吠えをする。近所迷惑になるので、こまっている。朝の新聞配達のひとが替わってからだ。その車の音が大嫌いなのだ。車が来る20分前から、ワンワンと吠え出し、新聞を箱に入れる時がピーク。火がついたように吠える。去った後でも20分くらい吠え続ける。

そして7時。「すみれの花」のオルゴールが村中に響き渡ると、また遠吠えする。ちなみに、どうして「すみれの花」かというと、宝塚歌劇団をつくった白井鐵造さんが、春野町の出身だから。だからこの村では、朝の7時と夕方の17時と21時の3回、オルゴールが鳴る。その度に、しっかりランは遠吠えしてる。

仕方ないので、納屋の中に犬小屋をセット。夜は、納屋に入れて扉を締める。これなら、暖かいし安心だと思って。それでも、納屋の中から吠え続ける。

もともとは、ランは半分は家の中にいた。家の廊下に犬小屋を置いてあった。でも、あかりが生まれてからは、そうはいかなくなった。やはり不潔だし、猟犬なのであかりに襲いかからないとも限らない。もしも、という心配もある。それで、外に立派な犬小屋を置いた。しばらくは、そこにいたんだけど、やたらと吠え続けるようになってしまった。

いままでランは、2位の位置をキープしていたのに、妻がきて赤ちゃんが生まれて、ランクがぐっと落ちた。そのことが、さみしいのだと思う。あかりを抱いて「ランや……」と声をかけても、目を合わせようとしない。寂しそうにうつむいている。

しかし、このムダ吠えには困っている。新聞をやめてしまうか。あるいは、遠いところに新聞受けを置くか。新聞屋がくる時間帯は、朝の散歩に出かけるか。さて、どういう工夫をしようか。明日から、健康も兼ねて、早朝の散歩にしようか。