過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

どうやって農業で暮らしていけるか、子育てしながら継続していけるか

いつものように、こんな山里でありながら、お客さんが次々と訪れてくださる。お客さん同士が重なるので、サロンのような語りあいの場になっていく▲昼前に石窯づくりのジャム次郎さんが来訪。ちょうど妻があかりをつれて帰ってきた▲その後、入沢さん夫妻が来訪。田んぼも畑も果樹も、イノシシの燻製も、彫刻も家具作りも、家づくりもなんでもこなしてしまうスーパーマンみたいな人だ▲あかりのために、豪華で堅固な手作りの木製の揺りかごを持ってきた下さった。あかりを揺りかごに入れて、揺すってみたら、おお泣きやんだ。しばらくお借りすることに▲県の西部農林の匂坂さんが、「美しい茶園でつながるプロジェクト」の報告のプリントを持ってきてくださる。

固定種の苗づくりをしている早川くんが来訪。かれは2年前に春野に移住。ぼくが彼を連れて空き家を案内している時、「仕事は?」と聞かれて、かれが「農業で暮らしていきます」というと「ああ、それは無理だね」とみんなに言われたものだった▲しかし、かれも一反の畑を買って、在来種を守りながら、新たな在来種を農家自らの手で育てていこうとしている。いま在来種、固定種を交換するイベント、シーズバンクづくりなどで、コミュニティビジネスを展開しようということで相談にきたのだった▲入沢さんのほうからは、自然農法で野菜を宅配しながら4人の子育てをしてきた森町の自治会長の話など。それぞれ、どうやって農業で暮らしていけるか、子育てしながら継続していけるかという話になった。