過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

放置竹林の竹を切る

きょうも山路くんと放置竹林の竹を切る。切った竹を竹炭や小屋作りに活かそうとは思っているけど、主目的は、放置竹林の解消プロジェクトの実験にある。まずは実際に竹林を切り倒し、皆伐して、すっきりしたフィールドにする。そのためには、どういう技術が必要で、どれくらいの労力が手間がかかり、どんな手順がたいせつか。そこを体得すること。

いろいろわかってきたこと。いままではチェーンソーで切っていたが、笹刈刃をつかった刈払い機のほうが、断然、効率がいい。ズバズバと気持よく切れる。横倒しになった竹の玉切りもラクだ。根本から地面すれすれに切ることができる。そのためには、刃の目立ての技術も必要だ。

竹は切るだけではダメで、整理が必要。なにしろ枝が大きく広がっているので、倒したままでは、歩けなくなってしまう。そこで、枝を払う。これは、ナタで一つひとつ払うしかない。たいへんに手間だ。その手間加減がわかってくる。

こうして積んでおいた竹は、どうするか。運ぶには、ローブで縛って引きずるというワザが必要。ロープの結び方も知らなくちゃいけない。搬出しないで、その場でまとめてチップにしてしまうのもいい。キャタピラー付きの竹の粉砕機を借りる。そのための費用は、1日1〜2万円というところ。おそらく1日ですべてチップにできる。無料貸し出しをしている自治体もかなりある。浜松市はまだそれがないのは残念だが。

いま閃いているのは、竹を使ったアートフルな小屋作りのプロジェクトだ。山里には、なにしろ放置竹林がたくさんある。竹は無限だ。竹は軽くて加工しやすい。タダだ。その竹を使って、居心地のよい隠れ家、小屋、物置、道具を作るのだ。そんな竹素材の家作りワークショップなども企画してみたいと思った。