過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

アイガモ農法をどうしようか

明日は朝から脱穀した稲の籾摺りだ。やっとここまで辿りついたが、さて来年の米作りはどうしようかと、思案している▲やはり除草剤は使わないでいきたい。しかし、雑草対策がたいへんだ。この夏は、毎朝、5時から1時間半の草取りをひと月以上つづけていた。これはやはりたいへん▲それで、省力化と地域のお年寄りや子供たちとの交流も考えて、アイガモ農法を検討しているところ。

で、アイガモ農法を実際にやっておられる農家の方に聞いてみた▲アイガモは1反あたり10〜15羽が必要。ひよこは1羽500円くらいで買える。アイガモを田に放つ期間は、田植えから稲が花を咲かせる頃まで、6月〜8月。キツネやネコなどからの防御に、網と電気柵。空中からトンビやカラスが狙うので、防鳥ネットが必要。

アイガモが、すべての雑草を食べてくれるわけではないらしい。いちばん厄介なヒエを食べてくれないという。ヒエと稲は同じ科だから、ヒエを食べるのであればイネも食べられてしまう。なので、ヒエは人間が除草するしかない▲もっと大きな問題は、成長したアイガモの処理だ。生育したアイガモは、稲を食べてしまうので、田には放つことができない。それで可哀想だが、処分してしまうことになる。自分たちではとても処分できないので、肉にしてくれる業者に依頼するということだった。兵庫にまで持っていって、一羽千円で解体してもらい、あとで宅急便で送ってもらうという。そして、肉屋に売る▲こうしてアイガモで収穫したお米は、一俵3万円で販売されるという。