過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

「60代からの仏教入門」というテーマで

いい話を聞き出すのがぼくの役目。長老とは30年来のおつきあいだが、いつも冴えわたった、わかりやすい説明に感心する。打ち合わせは事前に行って、なかなか「いいお話」が聞けた▲いいね。そのお話、ぜひ本番でやっていただこうと思った。……ところがだ。「わたしは本番では同じ話は二度しません。リピートするのはつまらない」と。ありゃりゃ、困ったぞ。打ち合わせの意味がないじゃん。

引き出しにたくさんのネタが詰まっていて、そこから、いつもの話を繰り返すようなことはしない方なのだ。テープレコーダを回すような話はつまらないからね。ま、たしかにそれはわかる▲ということで、本番は、また新しいところからお聞きすることになる。ぼくは話をうんうんと同意したり、ときに短く質問したり。いまの話が終わったら、さて次は何を聞こうかと、アタマの中はかなりいそがしい。

なので、ときに質問はトンチンカンで外したりもする。しかし、さすがに長老の冴えはすばらしく、ぼくのつまらない質問でも見事に修正してお話してくださった▲一昨日は上京。御茶ノ水で、出版社(サンガ)主催のスマナサーラ長老(スリランカの上座仏教)の講座の司会とインタビューを務めてきた。「60代からの仏教入門」というテーマ。来月も、行う。この講座を元に春には出版の予定だ。いよいよ仕事、リスタートである。