過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

おおくの長老たちに支えられている

この炭焼窯づくりは、おおくの長老たちに支えられている。長老たちの知恵とワザ、身のこなしからずいぶんと学ばせてもらう▲栗島清さん(82歳)は、朝からやってこられて、いつも笑みをたたえながらの仕事ぶり。丸太を斧で割る。土を運ぶ。土を固める▲天野富二男さん(90歳)は、ささっとナタで杭を作る、丸太で土留をつくる。気負わない。静かで迅速、落ち着いた身のこなし。(1枚目の写真、中央が栗島さん、右が天野さん)

陽さん(82歳)も、やってきた。「おお、落ちたか」とニコニコしている。鉄工や土木などじつに経験豊富。なんでも器用につくってしまう。焚き口の金具づくりをお願いした。いいよ、と運んでいく。昼にはもう完成して持ってきてくれた(3枚目の写真)▲ユンボで斜面を崩し土を運んでくれた天野政孝さん(86歳)は、3パレットのレンガを運ぶのに、フォークリフトで運び入れてくれた。

こうして、多くの長老たちが助けてくれている。そして連続一週間以上、朝から晩まで仕事してもらっている坂本君、藤田くん、そして飯尾さん。その他にも、大勢の人たちが支えてくれている。みんなが、たのしそうに関わってくれているのが嬉しい▲そしてこれは、達成だけが目的じゃあない。苦楽をともにしてつくりあげていく過程こそがたいせつ。作業を通して、仲間ができて、ゆたかな経験となって財産となっていく。そこがありがたい。