過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

二俣のまちの視察の案内

「まちづくり活動視察研修」なるものの案内役をつとめることになった▲視察に来るのは、議員や市の職員など行政関係の人たち▲当初は、春野の空き家事情を視察してもらう予定であった。が、道が狭くて大型バスが入れない、あまりに遠くて時間の調整がつかないってことで、二俣のまちになった。

どうして二俣かというと、まちづくり公社からの助成金をいただいて今年の3月に「昭和レトロの二俣めぐり」を企画したのだった。チラシやらホームページ、ポスター等の経費は、それでまかなった▲北遠の玄関口であり、かつて繁栄したがすっかりさびれてしまった二俣。それを「昭和レトロ」という切り口での企画だった。

しかし、ぼくは二俣に暮らしてもいないよそ者だ。地域のこともよく知らない。そのことは、逆に、しがらみなく動けるってこと。まずはお寺が鍵。お寺が動けば、うまくいくと考えた▲「どこのだれだい?」ってこともあったが、結果、5つのお寺、2つの蔵、旅館、資料館、伝承館、店などが参加してくれた。イベントには、のべ1,000人ほどの参加者があった

たいせつなのは、まちづくりの核として、地元の団体が関わってくれること。一回でおしまいではなくて、継続して続けていくこと▲けれども、地元で中核になってくれる人が、なかなか現れそうにない。活動の経費もかかる。広告費をとり、寄付金をあつめる熱意も、湧いてこない▲しかし、なにか手を打たないと、さびれていくばかり。誰かがあれこれと企画して、ネットワークづくりをして、サポートしあえる関係づくりをつくっていく。でも、やっぱり難しそうなんだよね▲そんなところから、このまちを視察してみて下さいね。……とまあ、当日は、そんな案内になるような気がする。