過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

ひとつの課題は、分配の問題

農作業はひとりでやるのが気楽。だけれども、ひとりではなかなか難しい▲仲間がいると、励ましあって、支えあって、足りないところを補いあえる。今年からはじめた田んぼと畑も、そんな仲間に恵まれてやってこられた▲これからは、さらに田んぼと畑を増やしていくことになる。あたりは耕作放棄地ばかりで、ありがたいことに、耕作してほしいという声もある。また、昨日は100本のブルーベリー園の引き継ぎも依頼された▲そうなると、今の仲間だけではできっこない。あらたに仲間を増やしていくことになる。

で、ひとつの課題は、分配の問題だ。メンバーの労力、貢献度、費用負担も均等であれば、収穫も均等でよい。いまのメンバーは、おなじように働き、貢献してきた。費用負担も均等だ。だからスッキリしている▲これが、新しいメンバーが参加してくると、労力も貢献度もバラバラになる。そうなったとき、収穫をどう分配するか▲会社の人事部のように、一人ひとり勤務評定して、貢献度に応じて分配ということになるか。適当にゆるーく、いい加減がいいんだけども。かといって、不満が湧いてくれば、疲れてしまう。楽しくなくなる。そのあたりが難しい。

今後は生産だけではなく、加工も販売も、ということになってゆくかもしれない▲そうなると、ますます収穫・収益の分配が難しい。農業生産法人をめざして、メンバーを固定して、正会員とか準会員のようなかたちで、すすめていくのがよいのか▲組織化していくのは、たいせつなことなんだけど、いろいろ手間もかかる。気疲れもする▲ということでまあ、当面は、池谷がリーダーとして、「この指止まれ」方式になる。ブルーベリー園をやりたい人募集。じゃあ、いつ草刈り、いつ剪定、いつネット張り……のようなかたちでやっていく。田んぼも「あたらしい田んぼづくりこの指止まれ」というかたちになると思う▲で、みんなで話し合って適当に分配と。このあたり、すすめていきながら、つくっていく。