過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

稲の刈り取り

バリバリと実った稲を刈っていく。刈られた稲は束になると、ひょいと自動的に紐で結ばれて、ぽんと排出される。その稲の束を集めては、木で組んだ棒に架ける。これを稲架掛(はざかけ)という▲かつての農作業というと、みんなで鎌で刈り取っていたが、いまではほとんどが動力式。この機械は、バインダー(動力刈取結束機)という。

でも、もうこの機械を使うところも少ない。今では、だいたいの農家はコンバインを使う。コンバインは、刈り取りながら同時に脱穀する。あとは乾燥機にかければ、もう翌日からお米が食べられる▲バインダーだと、稲架掛けして2週間くらい天日に干す。乾燥したところで、こんどは脱穀機にかけると玄米ができる。玄米で保管しておいて、適当に精米することになる。

昨日は、天野君のところの稲刈りだった。天野君は昨年、春野にUターンして、有機農法で田んぼと野菜作りをしている▲稲を刈る人、束ねた稲を運ぶ人、稲架掛けする人と、それぞれがせっせと仕事をする。二時間くらいで終わった▲作業をしていると、近所の人が通りがかって、立ち話。農作業を通しての語らいはたのしいものだ。終わった後は、天野邸で昼食を御馳走になった▲いわばこうした農業ワークショップは、とっても楽しい。元気になる。いのちがよみがえる。ぼくたちの田んぼの稲刈りは、10月下旬なくらいになりそう。作業に参加したい方は、メール下さいね。