過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

葛が繁茂している

葛が繁茂している。いたるところに。どんな荒れ地でも逞しくツルを伸ばして広がっていく生命力がすごい。樹木にも絡みついて覆いつくす。ついには枯れさせてしまう▲ツルは、真夏には一日で1メートルも伸びるとか。エンジン草刈機で刈るときに、ツルが絡んでかなり厄介だ。(写真はうちの畑の土手に生えている葛)

厄介な葛だが、なかなか貴重なものなのだ▲葛湯とか葛根湯などは、葛から採る。身体を芯から暖める効果がある。だが、根っこを掘り出して粉砕機にかけ、でんぷん質を取り出すという工程は、かなりの手間がかかる▲友人が葛を紡いで織っているが、できあがったものは、光沢があってとても美しい。しかし、これも相当な手間がかかっている。

このように山里に豊富に繁茂している葛が活用できたらすばらしい▲葛は他のどんな雑草にも負けない強さがある。マメ科で、肥料の窒素分は自分で固定するので、土壌は豊かになる。どんな荒れ地にも育つ。ほうっておいても、逞しく育つ。水が不足しても大丈夫みたいだ▲風呂に入れたら、神経痛、関節炎、筋肉の疲労・こり・痛み、血行不良、冷え性など、効果的な入浴剤になるという話もある。いちど試してみるか。なんとか、活用法をさがしてみたい。