過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

赤ちゃんの学習ということ

学習というと、まず「正しいもの」があって、それを修得するという意味合いがある。先生がいて、お手本があって、それを真似て自分のものにしていく過程。それが学習▲語学でいうと、正しい発音があって、それを真似て発音していく。パソコンの操作は、マニュアルがあって、そのとおりに進めて、自在に扱うようになっていく。経済学を学ぶというと、ケインズだのサミュエルソンみたいな権威ある人の本があって、それをちゃんと読み込んでいく。

で、赤ちゃんは、日々、身体で、学習している。ものすごい勢いだ。学習しては、自分の世界に取り込んで体得していっている▲そこには、お手本はない。正しいということがない。権威もない。ただ、手探りで、あれこれと手足を動かしているだけ。こんなことしたら、こうなる。こうしたら、こうなる。そのたびに、快・不快を感じて、やりかたを修正していく。行動が変容していく▲それが、ほんとうの意味での学習ということだろうか。