過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

人が動くとはどういうことかという探求

赤ちゃんを観察していると、人が動くとはどういうことかという探求につながる▲あかりは、まだ生後一か月なので、首がすわっていない。抱きかかえるとき、手で首を支えないと、前に後ろにぐらっと倒れてしまう▲いつも寝ているばかりだが、手足はよく動かせるようになってきた。しかし、頭が動かないので、まったく手足だけの動きで、体幹がともなわない。

人が動くとはどういうことだろう。たぶん、頭と腰から動いていくように思う▲頭が動かないと、体全体が動いていかない。寝ちがえて首が痛い時など、頭が動かないので身体が途端に不自由になる。腰が動かないときも、不自由だ▲ためしに頭と腰が固定されたら、人はほとんど動けない。たんに手足をばたばたするだけだ。

ということは、人が自由に動けるためには、頭と腰が自由に動けるようになること。頭を支える首、すなわち頚椎がよく動くようになること。腰、あるいは骨盤が自由に動くようになることだと思う。

ぼくはよく瞑想スタイルで、首と腰をぐにゃぐにゃさせている。回したり、上下左右に動かしたり▲反動をつけて動かしたり、勢いをつけたりしない。微細にゆるゆると動かす。それが、気持ちいいし、体の動きを味わうことが、そのまま瞑想につながる▲すなわち体を感じることで、考えること、想念が止まりやすい。想念が止まると、いまここの自分自身を味わうことができる。