過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

イノシシとシカよけに電気柵を設置する

山里で野菜や稲を栽培するときに、いちばんやっかいなのが、シカやイノシシだ。さあ収穫だというときに、かれらに食べられたり、荒らされてしまうのだ▲その対策として、多くの農家は電気柵を設置している。楽舎の田んぼと畑は4ヘクタール近くあるので、この周囲をぐるりと電気柵を設置するとなると、15、6万円くらいかかる。

幸いに経費の半額は補助金が出るので、きょうはそのための申請書類を作成して、仲間と一緒に役場に持っていった▲ついでに、役場の近くの春野森林組合にも挨拶。楽舎の田んぼの隣地は、春野森林組合長(岡本均さん)の土地なので、いちどご挨拶にと思っていた。

こうしてアポなしに突然の訪問は、相手には失礼なこともあるし、会議や来客などで時間を取ってもらえないこともあるが、「ついでに寄りました、挨拶だけで……」という訪問の仕方も、まあタイミングがよければ、効率的・効果的だ。

岡本さんから、春野の森林の現状、行政の森林政策のこと、バイオマス発電のことなど、詳しくお聞きできた▲雄弁な方で話にリズムがあるので、聞いていて心地よかった。数字も正確だ。じっさいの責任者からじかかにお話をお聞きすると、実情がよくわかる。なにより啓発される。