過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

代かきの難しさ

耕作放棄地を田んぼにすることの難しさ、その2▲それは〈代かき〉。土地を砕いて水と混ぜてトロトロの土にして苗が生育しやすいような土壌にすること。水漏れを防ぐ意味もある。

たいせつなことは、土を水平にすること。水というのは、高いところから低いところに流れる。水平でないと、あるところは土が露出し、あるところは水に埋もれてしまう▲そこに苗を植えるとどうなるか。水没しているところは、苗が呼吸できなくて育たない。土が露出しているところは、そこから雑草が勢いよく生えてくる。

だから水平にしなくちゃいけない▲まずはトラクターでたがやしたものの、水平にするアタッチメントがない。地元の人に聞いて、太くて重たい材木を括りつけて、それでならしていった。あとは人力で、エンブリという道具を使ってならしていく▲しかし、それでは限界があって、いまくいかなかった。楽舎の田んぼは、そういうわけで、水平ではない。あるところは土が露出し、あるところは苗が水没している。さて、どうなることか。