過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

水が漏れてしまう田んぼ

耕作放棄地を田んぼにすることの難しさ▲長い間放置されていた田んぼは、モグラが穴をほったりススキが根を張ったりして、底に穴が空いていることが多い。そこに川の水を引くと、ざるのように水が漏れる。

その田んぼに苗を植えると、水が引いてしまって土が現れる。稲は水生植物だから、苗が育たない▲川の水を引き続ければ、水で満たされる。しかし、苗はいつも水に浸っているのだが、冷たい川の水のままだ。そうなると、苗が生育しない。

普通の田んぼは、川の水を止めて水温を高めていく。だいたい40℃ちかくになるのだと思う。川の水となると、スイカを冷やすほどの冷たさなので、稲が育ちにくい。

今回、耕作放棄地を復活させた楽舎の田んぼの一つは、このざるのように水が引いてしまう。さて、これをどうするか。難しい。▲水の漏れそうなところを見まわって、つねに補強していくこと。水を止めて水温を高め、また水を引いては水を止め水温を高める。こうしたことを一日に、なんども繰り返すしかないのかなあ。