過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

トラクターの沈没

代かきをしていての失敗。トラクターの沈没だ▲前の日に川の水を引いておかなかったので、まんべんなく水が貯まるのに時間がかかる。それで、水が溜まったところから、重点的にトラクターで耕す。ところが、そこに集中的に水が流れるので、ぬかるみが発生▲深く深くぬかるんで、ついにはトラクターが沈没。こうなると、もうどうしようもない。タイヤは空転。回転するほどに深みにはまる。

そこで、近所の製材所に頼んで、牽引してもらって、からくも脱出▲ところが、またその後で、別のところで沈没。どうにも空回り。大きな杉の板を敷いてもだめ。道路幅がないので、牽引できない▲いよいよこれは、4トン車のユニックを手配して引き上げなくちゃいけないか。そういうところまできた。

しかし、運転していた飯尾さんの粘り強い集中力で、あれやこれやとトライして、ついには脱出できた。ぼくだと、かんたんにあきらめてしまうだろうけど、そこは飯尾さん、さすがであった。

次々と難題が起きるが、なんとか克服している田んぼづくり。こうした厄介なこと、心配なこと、だめかーということが、なんとかリカバーできると、得難い体験となる、財産となる▲こういうことを仲間と分かち合うのが、労働の楽しみではある。