過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

代掻きの最中なんだけど

田植えの前には、田に水を入れて土を砕いてかきならす。すると、土がとろとろになって、苗が植えやすくなる。それを「代掻き」(しろかき)というんだけど、この数日は、それをやっている。明日も朝から。

長靴でやっていたら、土がぬかるんで、靴が抜けない。そういうときには、水田用の地下足袋がある、と教えてもらう。また、土をならして水平にする道具が必要。エンブリとかレイキとかいうらしい。

どちらも持っていない。ので、近くの農協に買いに行く。ところがだ、農協には売っていなかった。「いやあ、注文になります。もう機械化の時代なので、つねに置いてないんですよ」と言われた。

農協は、零細農家の必需品など、備えてないみたいだ。また、田んぼのことなど、詳しい人もすくない。ところが、火災保険とかに入りたいというと、すぐに営業に来てくれる。いまの農協って、金融が主力のように感じた。

エンブリは、近所の人に借りた。地下足袋はない。しかたがないので裸足でぬかるみにはいる。これがまた、とても気持ちがいい。これ、子どもたちを集めて泥んこ遊びをやると、大いに繁盛しそう。