過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

「森岡の家」について考えるトークイベント

高校の同級生に会った。浜北にある「森岡の家」がつぶされるという。この建物は、明治21年に建てられた。幹回り485センチの市内最大のイチョウや、マツの巨木もある▲浜松市は、耐震性や落ち葉などの問題で、これをつぶして駐車場にするらしい。樹木もすべて伐採される▲解体は、すでに議会で承認され、地元の住民も了承しているという。このままいけば、つぶされてしまう▲けれども、こんなに貴重な美しい建物をこわしてしまっていいのだろうか。更地にして「駐車場」にするなんて、あんまりだ。もったいない。なんとか保存できないものだろうか、として反対運動も起きている。そんな話を聞いた。

そこで、この「森岡の家」を保存するのがいいのか、つぶすのがいいのか。いったいどうなっているのか。みんなで、考えるトークイベントを考えてみた▲また、こういう建物、遊休資産は他にもある。こういうものを、処分してしまうのがよいのか。あるいは、保存するとしたら、どのように活用していくのがよいのか▲そんなことを意見交換していこうという企画だ。

浜松市は「創造都市」を目指すという。「地域固有の文化や資源を活かした創造的な活動が活発に行われ、その活動が市民の暮らしの質を高めていく」と、うたう。「創造」というのは、歴史と文化をたいせつにするってのが基本だと思う▲まあそうは言っても、まちの利活用、維持費用の問題、地元の賛同、いろいろ難しい問題があると思う。大きくいうと、都市開発と歴史・文化の継承、都市と中山間地の共存も。まあ、そんなあり方をみんなで考えてみたい。

楽舎としては、賛成でも反対でもない。両方の考えを聞いてみたい。たんに反対とか、ただ保存するだけじゃあなくて、その活用方法を、具体的な手立てをみんなで考えてみたい▲つぶされるにしても、ご臨終まで、ちゃんと見守り・看取るのがいい。そうして、次に解体の候補に上がっているような他の施設につ いても、かんがえてみよう。そんな連続7回のトークイベントをかんがえてみた。

http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/kikaku/intro/souzou/souzou.html