過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

エックハルト・トール  ペイン・ボディについて

近ごろ、繰り返し読みはじめているのが、エックハルト・トールの「ニューアース」。ジェームズ・アレンの「原因と結果の法則」。そして、タデウス・ゴラスの「なまけ者のさとり方」▲これらは、なにか知識を得るというという本ではない。いわば、気づきをもたらすもの。なにか削ぎ落としてくれるもの。

今朝は、エックハルト・トールのペイン・ボディについての引用。「ネガティブな感情が湧いたときには、きちんと向きあってその正体を確認しておかないと、その感情が解消されず、あとに痛みが残る▲とくに子どもは、ネガティブな感情があまりに強いとどうすることもできなくて、それを感じないようにする傾向がある▲敏感なおとながそばにいて理解し、ネガ ティブな感情とまっすぐ向きあうように愛情と共感をもって指導してやれればいいが、そうでない場合には、子どもにとっては「感じない」ことが唯一の選択肢なのだ。

残念ながらこういう子どもの頃の防衛メカニズムは成人後も引きずっていることが多い。ネガティブな感情は認識されずに当人のなかに残り不安や怒り、発作的な暴力、むら気、さらには肉体的な病気などの間接的な形で現れる。(中略)▲きちんと向き合い、受け入れ、そして手放すという作業がなされなかったネガティブな感情は痛みを残す。その痛みが積み重なり、身体の全細胞で活動するエネルギー場をつくりあげる▲このエネルギー場を形成するのは子ども時代の痛みだけではない。青年期や成人後のつらい感情も付加されていく。 その大半はエゴの声が生み出したものだ。人生のベースに間違った自己認識があると、感情的な痛みという道連れは避けがたい」(『ニュー・アース』p156)