過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

勝坂神楽に学生が関われるような企画は

今朝は、勝坂(かつさか)にお住まいの大石さんが、川原の砂利を運んできてくださった。わがやの敷地には、砕いた瓦を敷いているんだけど、あまりに雑でみっともないので、見かねてのことだ。先週も運んでくださったので、すこしずつ整地されてきている。まことにありがたいことだ。

そんなことで庭で立ち話をしていた。「百古里めぐり」も終わったのでも、こんどは「勝坂めぐり」はどうですか、と持ちかけてみた。勝坂は、400年も続く「勝坂神楽」(かつさかかぐら)で名高い。大石さんは、その「勝坂神楽」の枢要な「謡い」と「太鼓」の担い手である。

この集落はいま15世帯。ほとんどが高齢者で、子どもは一人しかいない。「勝坂神楽」も継承が難しい時にきている。そこで、この祭にあわせた「人めぐり」の企画をしたら、活気が出るのではなかろうかと、話しあった。

たとえば、学生たちが関わったら、若いエネルギーが加わって、さぞかし華やかになるだろう。学生たちは、消滅しそうな集落に継承される400年の伝統ある祭を支えるという役目も体験できる。廃校になっている勝坂小学校に寝泊まりして、集落の祭の手伝いをしたり、自分たちで企画して販売ブースを設けたり、そんなことができたらおもしろいかもしれない。そんなことを思いついた。

過疎地に学生をつなぐ、というのが、いま浮かんでいる新しい展開。過疎地のフィールドワークをやりたいという学生もいると思う。過疎地は、素直でしなやかで元気な学生なら、とっても喜んでくれると思うし。そのあたりのマッチングを、どのようにマネージできるかなぁ。