過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

手作りのオーディオセット

先日、すごい方と知り合いになった。これ全部、かれの手作りのオーディオセット。電気回路も手作り。電気抵抗も手作り。真空管じゃなくて、トランジスタを使用。プレーヤーのアームは竹。スピーカは孟宗竹。重低音がよく響く。高音の冴えもいい。たった一人で、独学で工夫してつくりあげた。総額3万円ちょいだと聞いた。

音がすばらしい。訪問したときには、ラフマニノフのピアノ協奏曲が流れていたけど、あまりに落ち着いた深みのある音の響きに、まいった。世の中、すごい人がいるものだ。お手本もなく、工夫に工夫を重ねて、独学で電気なども勉強して、ここまでつくってしまう。まだ30代。

奥様がぼくの主催するトークイベントに毎回、参加してくれている。その縁で、先日、訪問したのだった。次々とすごい人が、あらわれてくるようになってきたみたい。

そうそう、ご夫婦が引佐の川奈というところに4000坪の山林を所有している。広葉樹のたくさんはえていて、沢も棚田の跡もある。修学院離宮のような建物を作るのが理想だという。かれなら、なにかすばらしい住空間をつくりそうな気がする。たのしみなことだ。