過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

森林の売買

親しい友人から山林を売りたいと相談を受けていた。亡き夫がバブル期に4000万円で買った山だが、いまでは価格は十分の一以下になっているという。山をもっていても仕方がない、息子もまったく関心がない、と▲というので、べつの友人紹介した。そうして無事、売買が成立したようだ▲で、きょう友人がお礼にと挨拶に来た。ぼくは紹介はしたが、手数料など、もらっているわけではないが。

かつては山林が1町歩あれば、その立木を伐採すると、年間500万円の収入があったという。伐採しては植林していく。それで十分に暮らしていけたわけだ▲いまはというと、山林があっても、ほとんど買い手がつかない。ので、売れない。立木は伐採して搬出すれば、赤字になるので、放置状態。そうして、山は荒れていく。

でも、いまは山林は底値だという人もいる。いまお金があれば、山を買っておくといいのかもしれない▲友人は、あちこちで山を買っているのだが、投機が目的ではないようだ。管理できないのでもらってほしいと、譲り受ける山もかなりあるようだ。「山が好きだから、山を育てたいから」と友人はいう。でも、どうするつもりなんだろうな。