過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

ソローの「森の生活」から

年末になったのに、片付けはこれから。なにしろモノが多すぎ。あれこれといろんな企画をして、やることがおおすぎ。ざわざわしている心。ということで、「森の生活」(講談社学術文庫)のソローの言葉を味わう大晦日

・たいていの人間は、単なる無知と誤解のために、しないでもよい苦労や取るに足らない生活の仕事に追いまくられて、その素晴らしい人生の果実を手にすることができない
・生活のレベルが少し下がっても、心の豊かさが、もう一段だけ向上すれば、失うものは何もない。余分な富を持つと、余分な物しか購入しない。魂が必要としているものを購入するのに、金銭などは必要ない
・大部分の人間は、やがて肥料として土になるのに、虫に喰われ、錆で腐食してしまい、そのうち盗人が奪ってしまうような財産をせっせと貯えている。早く気づかないといけない。臨終を迎える時に気づくのでは遅い
・われわれが質素で、賢い生き方さえすれば、この地上で、自分一人養っていくのは、さして辛いことではなく、楽しいこと
・森に来て生活することの一つの魅力は、春を迎えることを目のあたりに見る機会があること
・自分の眼を正しく内に向けよ、そうすれば分かるだろう。自分の心の無数の領域が未発見のままであることが。その場所に旅せよ、そして自分の心の宇宙誌の専門家となれ
・自分の生活を質素なものにしていけば、これに比例して宇宙の法則も見えてくる。孤独は孤独でなくなり、貧困は貧困でなくなり、弱点は弱点でなくなる