過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

昭和レトロのまち・二俣めぐりは3/7.3/8に

「昭和レトロのまち・二俣めぐり」という企画が3月。まちづくり公社の助成金をいただいて運営する。やっとエンジンがかかってきた▲昨年、あちこちに企画提案したものが5本ほどきまって、いよいよの実行段階に▲また、「こんなにアートフルな北遠山里暮らし」「いにしえをつなぐアーティスト」の企画2本は、ともに2月。連続8日間のトークイベントと目白押し。

二俣(ふたまた)のまちは、林業の盛んな頃には、大いに繁栄した。蔵は40近くもある。だが、林業の衰退とともに、まちはさびれた。さながら昭和レトロの雰囲気をかもしている。そんな二俣界隈を自由に散策してもらおうという企画だ▲ただ、観光だけでは、つまらない。歴史的な重みのある話をあちこちでやってもらおうということを思いついた。

まずは大きなお寺さんに、本堂で話をしてもらう▲たとえば、玖延寺では、「坐禅のこころと実践指導」。永林寺では「典座と道元禅師の教え」。光明寺では「神仏一体の光明信仰の歴史」。清瀧寺では「徳川信康菩提寺のお寺の歴史」……といった具合▲さらには、国学の内山真龍資料館長には、中世の歴史を。あるいは、天狗研究家の早瀬狗王さんによる、天狗信仰と霊山について。森下薫さんによる天竜の祭と諏訪信仰についてなど。そのほかにも、これからスカウトしていくつもり▲「こんな講座をやりたい」という人があれば、ご連絡を。二俣に関するもの、北遠の歴史民俗に関するものがテーマ。

こういった重みのある話をあちこちで行いながら、庶民のまちとして活気のあった横丁を、ガイドが案内する。レトロな店をひょいと訪ねては、店主と立ち話に花を咲かせてもらう▲さらには、蔵や旅館の一室では、キエロスさんによる昭和演歌の演奏と語り、大村匠さんによるアイルランド民謡の投げ銭ライブもある▲……とまあ、そんな企画。年内に出演者と場所を決めて、チラシは一月下旬までに完成し、実際の日取りは3月7日と8日の土日に行う。