過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

一年かけてつくりあげた田んぼを借りてみんなでやろうか

友人のW君が、無農薬で一年かけてつくりあげた田んぼがある。ことしは、せっかく実ったところを、イノシシに食べられてしまったという残念な結果だったが▲その田んぼを返すことになるという。仕事が忙しくなってきて、ひとりで維持するのはたいへんになりそう。借りた人に迷惑をかけるので、お返ししたいという。

日当たりのいい、景色のいい、雰囲気のいい田んぼだ。近くには美しい川が流れる。う〜ん。せっかくの田んぼが、もったいない。かれも心残りだろう▲ということで、じゃあ、仲間を募って維持してやってみようかと、いま検討している。近場に、心当たりの気のあった仲間は4組くらいいる。

さいわい、ぼくはトラクター、田植機、脱穀機と揃えてある(なんにもしないのに、道具だけはあるんだ。タダで貰ったり、安く譲ってもらったり、ベトナム人から買受けたりとかしたものばかり)。友人も性能のいい田植機がある▲機械さえあれば、そんなに人手がいなくても、2反くらいの田んぼなら、無農薬でも可能だと思う。

30キロのお米の袋が20くらいはできるんじゃなかろうか。うまくいけば、周辺の耕作放棄地もさらにお借りして、拡大していってもいい。みんなで田植えして、稲刈りして、お餅をついて……というのも楽しい▲なにしろ主食のお米を自分が作る。それは、とっても大きなしあわせ、すてきな手ごたえだと思う。年内に主要メンバーで打ち合わせ。うまくいくといいな。