きょうの夕方、ガネちゃんが逝った▲ぼくは今朝から出かけていて、夕方帰ってきた。ガネがいない。いつもいるはずの電気毛布の上にいない。おかしいな、どこか温かい場所を見つけて移動したのかなあ、それともどこかで倒れているのかなあと、心配していた。
そのうち、にゃおーーっとつらそうな声がした。ああ、いたか、いたか。よかった。でも、どこかなあ。まあ、いいや、そのうちあらわれるだろうと思っていた▲それにしても、姿を見せない。と、さがしてみたら、椅子の下で冷たくなっていた。椅子に飛び乗ろうとして、力尽きてしまったのかもしれない。
ぼくの帰りをずっと待っていて、あの鳴き声は、ぼくに最期の挨拶をしたんだと思う▲さむい2月の早朝、国立市の谷保天神の賽銭箱の上でみつけて、ひろってきてから13年。ずーっと一緒に暮らしてきたのだった。