過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

四十九日法要はまちなかのホテルで

母の四十九日法要は、わがやでやればいちばんいい。けれども、ここはあまりに山奥すぎて親戚の人たちが来られない。片道2時間近くもかかる。ので、まちなかで行うことにした▲できれば納骨する墓の近くが便利なので、霊苑近くの葬儀社の式場をと思った。が、引き出物とセットでないと困るとか、面倒なことをいうので、やめた▲それで、いろいろさがしてみたが、法要の会場というと、ほとんどが葬儀社のものだ。

困ったな。しかし、葬儀社の会場を使う必要は全くない。ああ、そうだ。ひらめいた。ホテルにしよう▲街中のホテルをさがしてみたら、あった。法要もオッケーだという。ホテルというと、結婚式など慶事に使われるので、法要などが行われると、イメージが悪くなるので断られるかと思ったら、大丈夫だった▲案内も「池谷家四十九日法要」と書いてもらえる。

会場は36畳の和室。準備も入れて3時間で3万7千円。安いよね。祭壇などは自分たちでしつらえればいい。年寄りのために椅子も置ける。もちろんお坊さんは呼ばない▲ぼくがお経をよむ。法要が終わったら、霊園に行って納骨。お墓の前の読経もぼくがおこなう。その後は、近くの麦とろのレストランで食事、という流れだ▲ま、こんなふうに葬儀社のペースにのらないで、自分で工夫すれば、シンプルで納得のいく法要ができる▲それというのも、お坊さんを呼ばないでぼくが導師をつとめるから可能なことだと思う。こうして、いろいろと納得のいく法要のあり方も提案していきたい。