過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

飯田の今田人形座に出かけた

ということで、仲間4人で出かけた南信州の旅。まずは、飯田の今田人形座。これは、大宮八幡宮秋季祭礼に奉納される神事である。境内にある建物で行われる。照明はロウソクの灯りだけというのが、すばらしい。人形を扱うのも、大夫も三味線も、みんな村人。たいへんにすごい。伝統の力だなあ。なにしろ300年以上の歴史がある。

上演されたのは、恵比寿の舞、壺坂霊験記(つぼさかれいげんき)、伽蘿先代萩(めいぼくせんだいはぎ)、伊達娘恋緋鹿子(だてむすめこいのひがのこ)。最後の演目は有名な八百屋お七の物語。お七が真っ赤な振袖を着て、漆黒の闇の中、火の見櫓に登っていく。そして、雪の降りしきる中、愛する人のために死を覚悟して、半鐘を打ち鳴らす。その場面に、胸打たれた。