過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

ビールの思い出

こう暑いとギンギンに冷えた生ビールが呑みたくなる。でも、お酒はまったく絶って7年になる。もう呑むことはないけど……。それで、水だ。でも、いい水だよ。ちかくの湧き水を汲んで冷やしたもの。これで十分に美味しいのだ。

ビールでいちばんおいしいと感じたのは、本場のドイツのパブに行ったとき。かなり本格的な店で、自分のところで醸造した酒樽を転がしていた。その酒樽を立てたテーブルに、ジョッキを置いて立ち飲みだ。ドイツ人は、ほとんどツマミなし。ただビールだけを味わって、大声で語り合っていた。パブの入り口には、客が連れてきたワンちゃんをつなぐ場所があって、主人をじっと待っていた。

ビールはたしか一杯、1マルクだった。当時は1マルクが80円。ビールを持ってくると、店員が紙のコースターに鉛筆で線引く。店を出るときには、そのコースターをもって精算したのを覚えている。