過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

いろいろな事業提案の結果が届くようになった

二月頃からあちこちの財団などに事業提案をしていた。その助成金の採択の結果が、ぽつりぽつりと届くようになった▲まず、炭焼き窯を作って竹炭をつくるという提案は採択された(静岡県社会福祉協議会)。ただし、炭焼き窯そのものは資産になるのでその経費は認められない。竹を切り、炭を焼く、竹細工などのワークショップの経費のみ。

伝統のワザを記録するという企画。紙漉き、鍛冶、竹細工、織物、民俗芸能などの人たちを訪ねて映像と冊子に記録し、まちなかでワークショップを行うという企画は採択。山里暮らしを楽しんでいる人たちのリレートーク・イベントの企画。この2本は採択(浜松市の創造プロジェクト)▲ニコ動を通して全国のひきこもりの人と双方向でやりとりするという提案は不採択(冠婚葬祭互助会)▲北遠地域の巨木・銘木をみつけて写真に撮って冊子に、あわせて木にまつわる物語をまとめるという企画は不採択(タカラ・ハーモニスタファンド)▲きのうは、むこう5年間のNPO法人でまちづくり事業をおこなうという企画について、行政からも来ていただいて、4時間もの検討会。こちらは今月末に事業提案となる。

事業提案というのは、思いつき、着想を企画書として〈かたち〉にまとめていく。事業の背景と必要性、波及効果、予算組みから実施体制など、細かに詰めたものをつくる。そして、審査員のまえでプレゼンする▲そうして、採択されれば、当然なことながら、期限までにちゃんと実現しなくてはならない。実施したら、きちんと報告書にまとめて完了という流れだ。

企画提案は実現するためのものなんだから、実現するのは当然のこと。だけど、やはり、企画段階では観念の世界。机上のときは、できる、やれるぞと意識は高揚している。で、いざ現実に実施するということになると、いろいろと手間がかかり、障害があるのはとうぜん▲なんにも提案しなければ楽ちんなんだけど、あえて提案するということになると、知恵と熱意と集中力とへこたれない精神、ネットワークのチカラがためされる。その過程がいろいろとチャレンジになって、そこを楽しむということになる。