過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

ちゃんとした文を書くときは、まずはメモ書きからでもはじめるといい

友人から書評を書いてくれと頼まれていた。集英社新書から修験道の入門書を出したのだ。さてこういうのは、難しい。だって心底感銘してるわけじゃないしね。適当に書けばいというわけでもないので、やはり心を込めて書かなくちゃいけないし。そのあたりが難しい。

きちんとした文章を書こうとすると、まず取りかかるのにエネルギーが要る。ついつい、後まわしになって、締切り間際で急かされて、うーんうーんと悩んで書くことになる。

だから、まずはふと思い浮かんだことを、メモ入力しておく。ちゃんとした文にしようなどと思わないで、さっと適当が、いい。そうすると、もう手をつけたことになって、はじまってくる。どこかにエネルギーが蓄積されてくる。そのうちほうっておいても、いつか、おおこういう視点で書けばいい……などとひらめいてくる。

で、そうなるとすでにモチベーションがアップしているので、あんまり努力は要らない。ぼくは、パソコンに原稿用紙をつくって、縦書きに埋めていくのが好きだ。書いたらプリントアウトして、眺めて赤を入れる。そして、また削ったり加えたり。こういう作業は、もう楽しい作業だ。そうこうしているうちに、できあがる。