過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

自分自身と仲よくする

最古の経典である『ダンマ・パダ』にこういう言葉がある▲「浅はかで愚かな生き方とは、自分自身に対して仇敵のように振舞うことだ」「愚かな人は、仇敵が不幸を望むように、自分自身に対して行う。まるで、蔓草が沙羅の木にまといつくように」(66.162 池谷超訳

仲よくすることがたいせつ。だれと。まずは自分自身と▲でもなかなか、自分と仲よくなってないことが多い。まじめに厳格に暮らしている人は、やはり自分を厳しく評価する。泣いちゃいけない、怒っちゃいけない、憎んじゃいけない、と▲ときに、自分に腹を立てたりダメだしする。責めたりさばいたりしている。それってすなわち、自分と仲よくしていないことに通じる。……けっこうぼくは、そういう人生だったよ。

自分と仲よくしてない人は、他の人と仲よくするのは難しい。どうしてかというと、他人って自分の投影だからね。他人というスクリーンに、自分の心が、自分のありようが投影される、ということなんだから▲ではどうしたらいいか。いろんな人とたくさん交わることも大切だけど、やはりひとり静かに自分と向きあうのがいいと思う▲おお、よしよし。おお、いつもありがとう、と自分に感謝する。自分のたましいと深くしたしむ。この年末年始は、そうやって時を過ごすかな。焚き火しながらでも。