過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

来年、田んぼをはじめるかな

むかしの田んぼって、いろいろな生き物がいたよね。ドジョウ、タニシ、タガメ、フナ、ザリガニ。それに雷魚というシーラカンスみたくて、指を食いちぎってしまうような恐ろしい魚もいた▲秋になるとイナゴの大群が飛んでいて、それをつかまえては佃煮にして食べた記憶がある▲あんなふうにして、いろんな生き物が暮らしていけるような田んぼでお米をつくりたいと思う。除草剤をつかわないで、できるだけ無農薬に。

友人が今年、素人ながら無農薬で苦労してお米を育てた。毎日、田んぼに這いずり回っての草取りはたいへんだったろう▲その友人と協力しあって、来年、うちの近くでも田んぼをやることにした。さいわい、貸していただける休耕田はたくさんある▲そしてきょう、来年、田んぼをやめるという方から、稲刈り機をいただくことになった。稲を刈りながら結束していく。さらに脱穀機もいただけるという。ありがたいことだ。

なにしろお米は主食。自分で育てて収穫したものをいただくってのが、基本だと思う。そして、そのことは今では、まことにありがたき贅沢と思う。