過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

おおー、そんなに若いのかね。

朝のランの散歩のとき、地元のおばあちゃんたちと立ち話することが多い。▲「これからどこいくの? 」「ああ、いつもの診療所だよ。血圧が高くてね」「ところで、いまいくつ?」「88歳だよ」「そうすると、大正13年か、ねずみ年だね。死んだ父とおんなじだ」「あんたは、いまいくつかね? 」「ぼくは60歳」「おおー、そんなに若いのかね。その若さで、こんな田舎に来ておもしろいのかねー。なんか、気の毒な気がするねー」▲そんなやりとりであった。おばあちゃんたちは、ちかく山里で生まれ育ち、この山里に嫁いだ。これまで、どこにも行くこともなく、山里暮らしで人生を終える。山里の景色と暮らしはあたり前のこと。こんな不便で楽しいことも少ない山里に。わざわざ都会から移り住むなんていう人の気が知れないってことはあるんだろうね。