過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

遺族みんながお経を唱えてみおくる

千葉に暮らす先輩からの電話。この方とは、東京での浪人時代の出会いだから、かれこれ40年以上のおつきあいとなる。いつも暖かく見守ってくださっている。その先輩から、お母様が、この春に92歳で亡くなったことを聞いた。

お母様は、朝起きたら、眠るように息を引きとっていたという。家族みんなが創価学会の信徒なので、お坊さんをよばず、自分たちだけで揃ってお経を唱えて供養した。戒名なども必要なし。火葬場で荼毘に付すとき、家族みんなで揃って南無妙法蓮華経と唱えて見送った。遺骨は榛名山にある創価学会の墓園に埋葬した。ちょうど桜が満開であったという。

先輩はたんたんと語ってくれたが、なかなかできないことだと思う。家で息を引きとるというのがすごいな。寝たきりにならずに、眠るように逝くというのがすごいな。お葬式は、告別式など行わず、家族だけで行うのがいいな。お坊さんなどよばなくて、遺族みんながお経を唱えてみおくるのがいいな。遺骨を埋葬したら、桜が満開というのがいいな。