過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

夜な夜なの大交響曲を

草また草の日々。草はやはり手で引き抜くのが効率的。筋トレと気分転換もかねて、せっせと抜く。雨上がりの朝は、日課だ。土が緩いので力がいらないから。でも、広いところは、そんな悠長なこともできない。エンジン草刈機でバリバリと刈る、あるいはトラクターで土にすきこんでしまう。でもまた、すぐに草は生えてくるんだなぁ。

引き抜いた草は、そのまま放置するとまた根がつくので、ダンボールにポイポイと放りこむ。だから、あちこちダンボールだらけ。しばらくすると、草は枯れて腐ってくる。こうなると微生物のすみかだ。米ぬかなどを混ぜたりして、いい具合に、堆肥になってゆく。

さて、枯れてきた草を、まとめて堆肥置き場に持って行こうと箱をひっくり返す。すると、枯れ草の中から、わらわらと何十匹、何百匹というコオロギが出てくる。コオロギって、こんなふうに枯れて湿って土と同化したようなところが好きなんだね……。

かれらは、やがてお盆も過ぎた頃になれば、夜な夜なの大交響曲を奏でてくれることだろう。コオロギが鳴きだすと、一気に秋の気配がするよね。