過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

和解交渉を重ねても時間の無駄かも

ディーゼル車にガソリンを入れられ、廃車になった損害賠償の裁判。きのうはその第一回口頭弁論だった。1時間半かれて、山里から街中の裁判所に。法廷に入ると、正面の高いところに、黒い法衣を着た女性が着席している。若くてなかなか美人。この人が裁判官?  と思いきや、あとから一段高いところに、重々しく黒い法衣を着た50代の男性が現れると、みな起立する。この人が裁判官だな。たぶん女性は書記官かな。

なんたらかんたら陳述しますね……話し合いの余地はありますね、と裁判官はぼそぼそと低い声で言語不明瞭。双方、はいと返事。ということで、年配の調停委員のおじさんに導かれて、一人ひとり別室に。ものわかりがよさそうだけれども、おじさんは事態の把握が弱そう。あとで被告の代理人の弁護士の三人で話しあう。おじさんが進行役を務めるが、う〜ん、段取りが悪い。

相手の弁護士も、32万5千円で、それからレンタカー代が9万5千円かかっていますとか、いくらまで支払う意思があるのか、はっきりしない。「和解するなら、いくらまでオッケーと被告から聞いているんですか」と聞いても、はっきりしない。「だったら、いまここで、携帯に電話して被告に確認すればいい」とも言ってみたが、不明瞭。持ち帰って、被告と相談して、次回にまた和解交渉を、と言う。

そんな姿勢だと、和解交渉を重ねても時間の無駄ですね。とにかく被告は100%の過失で、事実の争いはない。争点は金額の査定だけのこと。時価で賠償すべしという、最高裁判例もあることだし、判決を出してもらうつもりですから、と伝えた。ということで、和解の方向は難しそうなので、準備書面を出しあって判決に持っていくかたちになると思う。まあ、裁判の学びの機会として気長にやっていくつもり。