過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

ガンジス河で水浴びしている水牛たち

ガンジス河で水浴びしている水牛たち。この近くで沐浴したり、チャーイの水をくんだり、洗濯したり、遺灰をながしたりと、インドは混沌でものすごい。すべてを包みこんで浄化してしまう聖なるガンジス河ってところ。

インドでは牛は神さまのお使いで、とても大切にされる。空港でも鉄道のホームでも、高速道路でも牛が現れるのがインドの日常風景。でも、すべての牛が大切にされているわけじゃなくて、水牛は格下。水牛って、ちょっと頭もわるそうだし、ときに暴走するので、馬鹿にされる。紐でつながれて、労働に使役される。黙々と忍従のすがたの水牛をよくみかける。

ブッダガヤでチベットの高僧にお会いしたとき、「お前は真に自由になりたかったら、いまここで出家しろ。でないと、水牛のような人生になるぞ。さあ、どうだ」と迫られたことがあった。後でわかったのだが、その坊さんは、チベット仏教のカーギュ派のいちばん偉い人で、ダライ・ラマの養育係も務めたカール・リンポチェという方であった。お会いして一ヶ月後に亡くなられた。