過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

死ぬってことは、ぐっすり眠れるようなもの?

どんなところでもたちまち眠れる人がいる。すとんと寝入って、ぐっすり。爽やかに目覚められる。うらやましい限りだ。そんな友人が言う。──ベッドが心地いいと悪いとか、関係ない。すとんと、眠ってしまえば、もうぐっすり。その日のこと、それまでのことはもう関係ない。

で、死もおんなじだろう。死ぬってことは、ぐっすり眠れるようなもの。どんな人生を生きたとかと、立派だったとか、たいしたことないとか、関係ない。ぐっすり眠ってしまうようなもの、と。

たしかに、そうかもしれない。でも、ぼくは眠りに入るのが遅くて、眠りが浅くて、ぐっすり体験はきわめてすくない。たびたび悪い夢をみて疲れることもある。そう思うと、死んでも、それまでの生き方とかいろいろな思いが、ずっと尾を引くのかもしれない。あの世の世界でも、たびたびうなされたり、苦しむってこともあるかもしれないな。

まあ、死後のことは、だれにもわからない。きょう一日、いまを機嫌よくいきいきと暮らすということになるか。