過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

近所のおばあちゃんたちとの旅

近所のおばあちゃんたちが「お願いがある」といって三人来られた。みなさん80歳くらいだ。「え? なんでしょうか「池谷さんの車で何処かに連れていってもらえんかねぇ。若い衆はどこにも連れていってくれないので、どこか珍しいところに行きたい」と。

みなさんひとり暮らしだし、活動範囲は歩くところくらい。バスはあってもめったに来ないし、わざわざ乗ってまで出かけない。ぼくの車は8人乗りなので、みんなで遊びに行ける。「いいよ。じゃあ、山と川のきれいなところでも行くかね」と言うと、「いやぁ、ずっと山で暮らしてきたんで、べつに山を見たいとは思わんねぇ。それよりも、町中がいい。町が」。

ということで、町中のデパートの物産展としゃれた喫茶店。あるいは、可睡斎という大きなお寺のぼたん園とイタリアレストラン。それからやっぱり温泉だな。まあ、そんなコースをいくつか、考えてみた。おばあちゃんたちと毎月でも出かけるのは、これはこれでおもしろいじゃないか。