過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

古文書のある旧家の方が

先日、地元で鎌倉時代からの古文書のある旧家の方が訪ねてこられた。鎌倉時代の武蔵七党のうち児玉党とよばれる武士団の子孫だという。目録を見せていただくと、古文書の資料は100点を超える。昔はその歴史的な価値がわからずに、トイレの紙に使ったり、障子の張替えに使ったりしていたという。たいへんもったいないこと。

「古文書の歴史的なことを語りあう人もないし、子どもたちもまったく関心がない。お宅でしたら、この価値が分かってくださるのでは……」と。ぼくは古文書もよめないし歴史も詳しくはないけれども、こうした郷土史の大切な資料は、本のようなかたちで、きちんと形にして伝えていけたらと思う。

こうした方が訪ねてこられたのは、先日「北遠歴史民俗研究会」を立ち上げたからだ。第一回の集いは、「秋葉神社と秋葉街道」について、講師の木下恒雄さんを中心に語り合った。その記事が中日新聞静岡新聞に掲載されたので、いろいろと問い合せがあった。おかげで、こうした歴史的な文書をお持ちの方、500年も続くお寺の老住職、農機具博物館をつくった方など、熱心な方とのご縁ができたのだった。