過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

「この一息」をじっくり味わって

ほんのちょっとの瞑想。プチ瞑想は、いまここでできる。どこでもできる。でも、さあ10分間。さあ1時間坐るぞ、ということになると、とたんに苦痛になることが多い。達成した、とか。うまくいかなかった、とか。成果と評価をはじめたりする。そうなると本末転倒だ。だから、何分間とかきめないほうがいい。

「いま」だけでいい。「この一息」をじっくり味わってみよう。「いまのこの吐く息だけ」に意識を集中して吐いてみよう。「いまのこの吸う息、ひとつだけ」によおーく気づいて吸ってみよう、と。ひとつひとつがいい。つねにひとつ。ただ一呼吸、一呼吸。その連続が深い瞑想になっていく。

なんとまあ、雑念ばかりだろう……と気づくこともいい。体が硬い、重たい、滞っていて苦痛だ、と気づくのもいい。ともあれ、ポイントは気づき、気づき、気づき。いまこの瞬間に気づいていること。その土台は、呼吸に気づいていくことだ。