過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

プチ瞑想が暮らしにある

たいそうな瞑想じゃなくて、プチ瞑想が暮らしにあるといい。ほんの数分だけでも。たとえば待ち時間。ふと坐った木陰のベンチ、料理の手を休めて。ぼくは読書の最中でも、プチ瞑想に入る時がある。

プチ瞑想のポイントは二つ。ひとつは、腰は伸ばしていること。猫背とか腰がまるまっていると、意識が混濁してくる。でも無理して立てず、すっとラクに伸ばす。すると、意識は冴えてくる。

あとひとつは、呼吸だ。ただただ、吸う息と吐く息に意識を向ける。呼吸について考えるのではない。吸う息とともにある。吐く息と共にある。それをじわっと味わう。身体で味わう。ほんとにリラックスしてくる。意識が澄みきってくる。これは苦行じゃない。むしろ安楽の道。

やがて自分という存在に浸透するような落ち着き、静けさ、穏やかさ、心地よさが訪れる。これを体得すると、人生で随分とトクした気分だ。どこでも、いつでもできる。いつでもどこでも、リラックスできる鍵を得たようなものだから。