過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

老いと死をどのように迎えるか

ひぐらしの 声聞きながら 死のゆくえ」

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盛夏のなかにふと秋風を感じる昨今。まさに光陰矢のごとし。あっという間に老境にいたる。▲さて、老いと死をどのように迎えるか。いちばん大きなテーマだなあ。そりゃあ、死ぬときがきたら死ぬんで、そのまま受け入れるしかない。▲けど、どうやって死を、晩年を迎えようか。そのために、どういう準備をしていったらいい?

晩年に備えて財産は必要だ。▲まあ何が財産かというと、お金はもちろんだが、まずもって健康であること。なにがあってもなんとかなる──という楽観の心があること。友人がいること。老いても続けられる仕事があること、かな。▲晩年になってモノが多すぎるのも困る。なにがあってもいいように、できるだけ物を減らしてシンプルライフに移行している友人もいる。ぼくの場合は、金はないけど、モノが多くて土地が広いので、ちょっと荷が重たいかな。

で、方向性としては、こうだ。いまの元気なうちに、土地と家を、いろいろな人に活用してもらう。この土地につねに誰か人がいて、なにか活動している──そんなワークスペースというのかコミューンというのか、そういうものを創りあげていくのがいいかな。▲さいわい土地と家が広い。いろいろな方を受け入れられるという度量次第で、なんとかなるかもしれない。まあ、そこが難しいんだけれども。──ひぐらしの声を聞きながらそう思った。