「夫にも あんた誰だと といかける」
「いつの日か わが身もきっと クソまみれ」
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さきほど認知症の奥様を世話されている友人が来訪。▲奥様は60代後半。娘さんが孫の赤ちゃんを連れて里帰りしても、それが誰なのかわからない。実の娘のことを、夫の愛人で、赤ちゃんは夫がつくった子どもと思っているフシがあるという。
近ごろは、夫のことも「どなたですか?」という時がある。さらには、おもらしの回数も増えてきた。毎日の食事の世話から下の介護まで、頭がさがる。▲どこにも逃げられないし、あるがままを受け入れるしかない、と。修行といえば、これほどの修行もないなあと感じる。
頭をよく使っていても、認知症にはなる。知りあいの心霊科学の学者も認知症になった。かのサッチャーやレーガン大統領ですら、アルツハイマーになった。自分もそうならないとも限らない。▲さて、ひとり暮らしでそうなったとき、どうなるか。田舎だと近隣の目が届くけれど、都会のマンション暮らしだと、孤独死はよくあること▲クソまみれで野垂れ死に、あるいは餓死していくって覚悟は、つねにもっていなくちゃ。