過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

夏には甘酒がいい

きょうは玄米で甘酒を作った。酒粕を溶かしたやつじゃなくて、ちゃんと麹を発酵させている。▲作り方はかんたん。玄米をおかゆにして、乾燥麹を入れる。60℃に温める。電気炊飯器を保温にしておけど、4時間ほどで出来あがる。酒とはいうけど、アルコール分はまったくない。冷やしていただいても、かなりおいしい。

米麹が発酵してでんぷん質を糖化するわけで、砂糖を入れないのに、すごく甘くなる。▲栄養バランスを考えて玄米から作ったが、精米した餅米ならもっとずっと甘くなる。体力が弱った時に打つ「点滴」とほとんど同じ成分だとか。他に何もなくても、これだけでも十分、生きていけそうだ。▲江戸時代は夏バテ防止に甘酒を飲んでいたとか。だから、俳句では甘酒は夏の季語なんだって。

乾燥麹は、一年分くらいまとめ買いしている。常温で保存しておいても、一年でも二年でも、十分にもつ。ちゃんと発酵するんだから、酵母が生きているってことだよね。どうしてなのか不思議だ。▲今まではシャトルシェフでつくっていたが、保温管理が難しかった。炊飯器にしたら、まったく失敗しない。注意点は炊飯器の蓋は開けておくこと。閉めたままにすると温度が上がりすぎて、甘くならない。長時間、保温し過ぎると発酵しすぎて酸っぱくなってしまうことだ。