過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

生ゴミから堆肥へ


食べ物をゴミに出すのは、もったいない。いのちをいただいて、私たちは生きている。そのいのちの残りを、捨てるのは申し訳ない。

食べきれないなら土に還す。その土からまた新たな植物が生育していく。
──というようなことで、生ゴミは捨てないで堆肥にしてきた。

つくりかたは、大きなポリ容器に培養土とそば殻の土床をつくる。毎日、生ゴミを入れる。その都度、米ぬかをまぜてかき混ぜる。こうすると、発酵して熱をもつ。ときに50度くらいある。冬には湯気が出てくる。

熱がでるのは、微生物が活発に生ゴミを食べて分解しているのだろう。やがて真っ黒な土になる野菜も肉も魚も骨も、みんな土になる。すべては土に還るっていうけど、ほんとだなあとよく分かる。そして、ビニールやプラスチックは、まったく土に還らないのもよく分かる。

だが殊勝なことを言っていても、冷蔵庫の奥で野菜を腐らせてしまうのはよくある。これこそもったいない。でもまあ、堆肥にすることで、すこし罪悪感は薄くなる。

これまでつくった堆肥は貯まるばかりであった。畑を借りることになって、やっと活用されることになった。生ゴミが栄養分になって、またあらたな食べ物をもたらした。

世の中、なにを買っても保存料だの着色料だの添加物がすごい。やはり食べ物は、自分でつくるのがいちばんいい。

地球環境保護とかいっても、まずは自分でできる足下のこと。食べたゴミを土に還すというところから始めるのもいいと思う。


※イラストは、今日、収穫したインゲン豆。写真は畑に行く途中、いつも出会うシラサギ。漱石君と名前をつけている。